CF-B5Vの液晶修理
Panasonic Let’s note CF-B5Vの液晶修理を行いました。
ノートパソコンを机から落としてしまい液晶画面が割れてしまった状態で、電源を入れても画面が割れているため、表示を確認できません。
CF-B5Vについて
レッツノートのCF-B5Vは十数年前に製造されたノートパソコンで製造はもちろん終わっており、保守部品の製造も終了しています。
このCF-B5Vの持ち主のお客様は、購入したときの販売店も無くなっておりメーカー修理もパソコンが古すぎるため修理ができないと断られてしまいお困りでした。
しかし、「このパソコンには思い入れがありどうしてもなおしたい!」ということで、当店にご相談いただきました。
CF-B5Vの分解と液晶の確認
実際にCF-B5Vを分解して液晶の状態を確認してみることにします。
実際に分解して液晶パネルを取り出してみたところ、液晶が完全に割れている状態です。
このように物理的に割れている場合は、液晶ごとの交換が必要です。
入手困難な液晶
このCF-B5Vの液晶パネルは、パーツセンターにも在庫がなく部品の製造も十年近く前に終わってしまっている状態です。
パーツセンターにはもちろん在庫がなく、日本中を探しても液晶としての部品流通がありません。
また、中古の同一パソコン本体から部品どりをする方法もありますが、CF-B5Vは中古PC自体も市場に出回っておらず入手ができません。
また、CF-B5V用の液晶は、当時の10.4インチのパソコンに使われている液晶とは形状や規格が異なるため使用できません。全く同じものを用意する必要があります。
液晶が割れているため、液晶を交換する必要があるのですが部品の入手ができないと液晶修理することができません。
独自のルートで入手
今回は日本国内で探しても全く手に入らなく、国内外を問わず全世界で探しました。
結果、海外で一枚だけ液晶を入手することができました。海外から取り寄せするため時間と手間、コストがかかってしまいましたが、なんとしても直したいというお客様のお力になれることが一番重要です。
もう少し時間が経過していたら、液晶が完全に入手できなくなっていたかもしれません。
CF-B5Vの液晶修理完了
CF-B5Vの液晶を新しいものへ交換し液晶がしっかりと表示されるようになり、これでお客様にお渡しすることができます。
かなり年数の経過しているパソコンのため、ほかに不具合がないかよく点検させていただきました。
今回、液晶修理した箇所以外には不具合はなく、やはりこの時代のノートパソコンは壊れにくい印象を受けます。
CPUファン周りに「ホコリ」がたまっており、パソコンの放熱がうまくいかない可能性があるため合わせてクリーニングさせていただきました。
思い出のあるパソコン
パソコンのご返却時にお客様からお話をお聞きしたところ、すでに新しいパソコンも保有しており、このパソコンを使用するために直すのではなく、非常に思い出のあるパソコンで形見のようなものとのことででした。
そのため、このCF-B5Vだけはどうしても動く状態で維持していきたいとのことです。今後も長く持ってくれるといいと思います。
そのような大切なパソコンの修理に携われたことを非常にうれしく思います。
CF-B5Vの詳細スペック
B5サイズノートパソコン
レッツノート/Let’s note シリーズ
CPU:Celeron 500MHz
HDD:10GB
OS:Windows98 SE
特徴:今では珍しくなった「トラックボール」が採用されているもでるです。現在主流のタッチパッドではなく本体に埋め込まれているボールでカーソルを動かすタイプになります。
このCF-B5Vは販売された当初、非常に軽量(1.5KG)のモバイルノートで液晶も10.4インチの液晶が採用されており、持ち運びを重視されたパソコンです。
当時のビジネスマンの方など、持ち運びでパソコンを使用されたい方に好まれていました。
古いパソコンの修理もご相談ください
イーハンズでは古いパソコンの修理も行っておりますので、お気軽にパソコン修理のことならご相談ください。
パソコン修理からマザーボード修理、データ復旧まで何でも対応いたします。