水をこぼしたパソコン【水没PC】
パソコン修理のイーハンズです。先日、お水をこぼした水没PCのパソコン修理を行いました。
パソコン使用中に、キーボード付近にコップの水をこぼしてしまい、水をこぼした直後から「電源が入らない」状態になり「起動しない」とご相談頂いたパソコンです。
こぼした水の量的にはごく少量にも関わらず、壊れてしまったと落胆されていました。
水こぼしの場合、もちろ大量にこぼしたほうがより危険ですが、少量でも、PC内部に入り込み基板をショートさせてしまえば一発で壊れてしまいます。少量でもパソコンは壊れる時は壊れます。
パソコンに水をこぼした場所をお伺いした所、キーボード部分とのことでしたので、キーボードの隙間から「パソコン内部に水が侵入」したことは間違いありません。
水没の東芝T95
今回、水没でお持込頂いたパソコンは、東芝 dynabook(ダイナブック)T95シリーズのPT95TGP-BWAです。
購入したばかりの上、データも残っている為、なんとか修理して欲しいとのことでした。
水没パソコンを分解
パソコンに水をこぼした直後から、パソコンが起動しない状態の為、故障原因は確実に水没が原因ですが、まずマザーボード基板上のどの部分が水によりショートしているかを探し出します。
ノートPC底面のカバーを外しマザーボードが露出するようにしましたが、肉眼で分かるほどの大きなコゲ等は見受けられませんでした。
ケースやマザーボードにつながっているファンやドライブなど全てを取り除いて確認します。
マザーボードの故障を発見
基板上の1-2m程度の小さなチップから、大きなチップまで全てを確認します。
目視で確認した所、ショートしてしまいコゲている箇所を確認出来ました。比較的広めにコゲている為、肉眼でも確認出来る大きさで、写真でも確認することが出来ます。
写真の部分のチップとICが水没していたため、補修を行います。
目視で確認出来ない故障も
しかしこの箇所を直しただけでは、症状は改善されませんでした。
この他にも、故障箇所がないか電子顕微鏡や計測装置を使ってチップを一つ一つ確認していきます。
マザーボード上には、数百のチップ部品があるため、一つ一つ確認するのは気の遠くなる作業です。
やっとの思いで、他にも故障している箇所を見つける事が出来ました。写真中央の黒い抵抗も壊れていました。
肉眼では確認するのが難しい程小さなチップです。
このチップも、浸水が原因でショートしてしまったのかと思われます。
ショートしている基板を取り外した所、基板側にもコゲた跡が残っておりました。基板の洗浄を行いチップ交換を行って修理完了です。
水没PCの修理完了
水没でショートした箇所や基板の洗浄を行い、組み立てを終えたら、いよいよ電源を入れてみます。
電源を入れた所、無事に起動しました。後は各種負荷テストなどを行い修理完了です。
水没したパソコンや電源が入らないなどパソコン修理は、秋葉原のイーハンズへおまかせください。
宅配便での修理も承っております。お気軽にご相談ください。
水没PCの修理実績あり
このPC以外にも水をこぼして故障したパソコンの修理は多数御座います。
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