
HP Pavilion Aero Laptop 13-be(13-be0038AU)の修理依頼を受けました。
主な症状は以下の通りです。
- 充電ができない(充電マークや充電ランプが点灯しない)
- バッテリーが完全に切れた後、電源が入らなくなった
- ACアダプターを接続しても充電ランプが光らず、起動もしない
通常、バッテリーが完全放電しても、ACアダプターを接続すれば起動できます。
しかし、今回は充電もできず、電源も入らないことから、マザーボードの電源供給回路に異常があると判断しました。
マザーボードの確認と分解

パソコンを分解し、マザーボードの電源供給回路を重点的に診断しました。
- ACアダプターとバッテリーの接続端子に異常なし
- 通電テストを行うと、電源供給ICが異常な発熱をしていることを確認
- 目視では破損が分からないが、ICの内部劣化が進んでいる可能性が高い
故障原因:電源供給ICの劣化

今回のトラブルの原因は、マザーボード上の電源供給ICの劣化でした。
- ICが異常発熱していたため、適切に電力を供給できていなかった
- バッテリーの充電ができず、結果的に完全放電し起動不能に
- 長期間の使用、もしくは結露の影響で回路がダメージを受けた可能性
電源IC交換(基板補修)
マザーボード修理では、以下の処置を実施しました。
1. 電源供給ICの交換
- 劣化・異常発熱していたICを取り外し、新品のICに交換
2. 電源回路の点検と補修
- IC周辺の回路に異常な電流が流れていないかチェック
- 必要に応じて基板のハンダ補修を実施
3. 基板のクリーニング
- ホコリや酸化したハンダを除去
- 水滴の跡があった部分を重点的に清掃
これにより、電源供給回路が正常に機能する状態に回復しました。
マザーボード修理完了と動作確認

修理完了後、動作確認を実施しました。
・ACアダプター接続時、充電ランプが正常に点灯
・バッテリーを装着し、充電が適切に行われることを確認
・ACアダプターなしでもバッテリー駆動で動作可能
・負荷テストを実施し、異常発熱がないことを確認
すべて問題なく動作し、マザーボード修理完了です。
充電できない・電源が入らないトラブルの予防策
今回のようなトラブルを防ぐため、以下の対策をおすすめします。
1. 充電状態を定期的にチェック
- 充電マークやランプが正常に点灯しているか確認
- 異常があれば早めに点検・修理を行う
2. 純正のACアダプターを使用
- 適合しないアダプターは電源回路に負担をかけ、ICが劣化しやすくなる
- 可能な限りメーカー純正のACアダプターを使用
3. 高温・多湿環境を避ける
- パソコン内部の温度上昇を抑えるため、定期的にホコリを除去
- 湿気の多い場所での使用を避ける(水滴侵入のリスク)
パソコン充電トラブルでお困りの方へ
今回の修理では、電源供給ICの交換(マザーボード修理)により、充電できない・電源が入らない問題を解決しました。
当店では、HPノートパソコンのマザーボード修理をはじめ、
- 充電トラブル対応
- マザーボード修理
など、幅広い修理を行っております。
「充電ができない」「電源が入らない」「突然起動しなくなった」などの症状でお困りの方は、ぜひ当店にご相談ください。
修理の詳細はマザーボード修理のページをご参照ください