電源が入らなくなったASUS K53S
ASUS K53Sの電源が入らなくなった症状でパソコン修理を行いました。
ACアダプター(電源コード)を挿したまま落下させてしまい、DCジャックが故障してしまい通電せず、電源が入らなくなっております。
DCジャック自体に損傷は見えません
外から見た限りは、内部の端子が折れているなどの不具合は見受けられません。
ACアダプターをチェックします
ACアダプターを挿しても充電ランプの点灯や電源ボタンを押しても起動しません。
ACアダプターの出力を計測してみたところ、正しい電気が出力されておりACアダプタには問題はなさそうでした。
次に、新しいACアダプターで計測しても同じく起動しない状態でした。
ACアダプターには問題がなさそうです。
バッテリー起動を確認
次にバッテリーを別のASUS K53Sで充電し、このパソコンに戻してみたところ起動しました。
バッテリーからでは問題なく起動することから、DCジャックの不良の可能が高くなってきました。
DCジャックをさらに計測
ACアダプターやバッテリーに不具合が見受けられないことから、専門の電源装置でDCジャックに電気を流し計測してみましたが、パソコン本体のマザーボードまで電気が届いていないようです。
よって、肉眼で見る限りは損傷していないように見えるDCジャックですが、落下が原因でDCジャックが内部損傷し、断線していることが考えられます。
パソコン分解してDCジャックを確認
早速、K53S本体を分解し内部に入っているマザーボードを取り出して見ます。
ASUS K53SのDCジャックは基板直付けタイプ
実際にマザーボードを取り出し、DCジャックを確認してみたところDCジャックがマザーボードから剥がれかかっていました。
ASUSのK53Sは、本来DCジャックが基板に直接ハンダ付けされている機種なのですが、衝撃で剥がれ落ちていました。更に基板とジャックの端子部分も折れていました。この剥がれが原因でマザーボード基板まで電気が供給されず起動できない不具合を起こしていることが判明しました。
基板も損傷を受けているため補修
DCジャックが剥がれた時の衝撃で、基板側とDCジャックの端子をくっつけている接点が剥がれてしまい、そのままではハンダ付けすることも通電することもできない状態でした。
そのため接点を新たにつくる補修をマザーボードに行う必要があります。DCジャックの取り付ける表面を洗浄し、剥がれていない箇所から電気が流れてくるように回路を作り補修します。
新しいDCジャックの取り付け
補修が完了したら、新しいDCジャックを取り付けます。
DCジャックの取り付けが完了したら、早速組み立て直しACアダプターをさしたところ「充電ランプ」がしっかりと点灯しています。
しっかりと通電していることが確認出来ましたので、パソコンを実際に起動してみたところ、しっかりと起動をしました。
Windows上でバッテリーの充電やACの通電も確認出来ましたので、しばらく通電テストを行って問題がなければ、DCジャック交換修理は完了です。
ノートパソコンDCジャック修理
ASUSのK53S以外にも当店では、ノートパソコンのDCジャック交換を行っております。お気軽にご相談ください。
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