メモリ交換後にパソコンが起動しない
メモリ増設が簡単なメモリ交換
ノートパソコンのメモリ増設はパソコンの修理(カスタム)の中でも比較的簡単に出来、パソコンの動作スピードを上げられることからご自身で作業を行うという方も多いと思います。
作業を誤るとパソコンに不具合
しかし、メモリも正しいものを使用しないとパソコンが起動しなくなってしまいます。
本日は東芝製ノートパソコン dynabook Satellite B554 (PB554LEBPR5AA71)の「メモリ増設を行ったが起動しない」というパソコンの診断、メモリ増設を行いました。
元々、2GBのメモリを搭載していた機種ですが、4GBを2枚で合計8GBにしようと試みたそうです。
メモリを交換直後に起動しない
ところが、ご自身にて用意したメモリを挿しても電源は入るものの、電源の通電ランプが点滅し、パソコンが起動しない状態となってしまったとのことです。
元のメモリでは正常
もともとついていた2GBのメモリに戻すと正常に起動するということで、メモリの相性問題などによるものと思われます。
メモリの規格が不一致
早速、パソコンの診断の為に、パソコンを分解して標準のメモリを確認したところ、PC3L-12800Sというモジュール規格のメモリを搭載しておりました。
それに対し、ご自身で用意したというメモリを確認すると、規格はPC3-12800Sのメモリでした。
一文字違いでも別物
先頭のPC3のところに「L」がついている・ついていないという違いがあることが確認できました。
低電圧版のメモリ
この「L」がついている規格のメモリは低電圧版となっており、通常のメモリだと1.5V駆動のところ、1.35Vの駆動電圧となっています。
規格、駆動電圧が異なりますのでこのパソコンには使用できず、これが原因で起動しないと判断しました。
同一規格であればメモリ増設可能
もともとついていたメモリと同規格であるPC3L-12800S 8GBのメモリを装着し、電源を入れてみたところパソコンも起動するようになりました。
これでご希望の8GBへのメモリ増設作業も完了となります。
ちなみに、ノートパソコンでCPUが第4世代のCore iシリーズ(40000番台)の場合、この低電圧メモリしか対応していないようです。
このdynabook Satellite B554 (PB554LEBPR5AA71)のCPUを確認したところ、Core i 5-4200Mで、まさに4000番台の第4世代Core iシリーズでしたので低電圧メモリしか対応しないことが分かります。
メモリ交換が不安な方はご相談ください
メモリ増設作業はネジを1本外し、裏ブタを外すだけで簡単に作業が出来るというメリットがありますが、たくさんあるメモリ規格の中から適合するものを用意しないと無駄になってしまったり、パソコン本体を故障させてしまう恐れがあります。
パソコンのメモリ増設に自身の無い方、作業したけれどもうまくいかない方はパソコン修理の専門店へご相談ください。