BIOSの更新に失敗
先日、お持込にてご相談頂きましたASUS Zenbook UX31Aの電源が入らない症状のパソコン修理を行いました。
お客様ご自身にて、BIOSの更新(BIOSアップデート)中に、電源を落としてしまいBIOSの更新作業に失敗してしまい、「電源が入らない」状態になったということです。
電源が入らない状態になってしまったため、ご自身では、BIOSの更新もやり直せないため、パソコンの修理や復旧も出来なくなりお持込頂きました。
※当記事では、便宜上BIOSと統一して表記しております。
失敗すると電源が入らない
詳しい説明は省略しますが、BIOSはパソコンを起動・作動させるためには必ず必要な物で、これを更新失敗やBIOSデータをめちゃくちゃにしてしまうと、最悪の場合、今回のように電源すら起動しなくなることもあります。
パソコンの分解・修理
BIOSデータは、マザーボード上にはんだ付けされている、BIOSチップというチップ内にBIOSデータが保存されています。
このBIOSデータが破損しているため、パソコンをばらばらに分解して、BIOSチップもマザーボード基板から外し、直接専用の装置で解析した上、正しい情報に書き直す必要があります。
パソコンの分解、BIOSチップの取り外し、データ解析、編集をおこなってパソコンを修理することになります。
マザーボードの取り外し
まずはBIOSチップが付いているマザーボードをパソコンから取り外す必要があります。
パソコンを分解し、マザーボードまで分解していきます。
マザーボードを取り外したら、マザーボード基板上にはんだ付けされているBIOSチップも外します。
BIOSチップを取り外したら、専用の装置にセットし解析をします。
BIOSチップ内に保存されているBIOSデータを解析して、破損しているデータ箇所を見つけ出します。
プログラミング言語のように、文字を読んで理解できるような文章ではなく、数字とアルファベットの羅列になっています。これを念入りに解析し、正しいデータに手作業で直してあげます。
かなり手間と時間、根気のいる作業ですが、これを行わないと直らない為、念入りに行います。
BIOSを直してパソコン修理完了
BIOSの手直しが完了したら、逆の手順でBIOSチップを基板に取り付け、パソコンを組み立てて、動作確認をすれば修理完了です。
無事に電源が入り、各動作に問題がないことが確認できたら、パソコン修理完了です。