デュアルUSBメモリのデータ救出
デュアルUSBメモリ(PC、Android用)のデータ救出を行いました。
このデュアルUSBメモリは、PCで使用する「USB」端子の他に、AndroidなどのスマホやサーフェイスなどのタブレットPCで使用可能な「マイクロUSB」端子もついているデュアルUSBメモリです。
論理故障?それとも物理故障?
お客様にヒアリングした所、特に落としたりぶつけたりなどの衝撃を与えた記憶もないとのことです。ある日突然、USBメモリが認識できなくなってしまったとのことで、実際に現物を確認しても、ぶつけたような傷や折れ曲がったりしたあとも見受けられません。
保存形式などデータ的におかしくなっている論理故障のように見えますが、PC側のUSB端子でも、マイクロUSB側の端子でも一切データ自体にアクセス出来ない状態でした。
また、お客様地自身でPCやスマホにつなげても認識すらしないとのことでしたので、論理故障ではなく物理故障の可能性も出てきました。
USBメモリの物理故障
実際に傷やUSBの折れ、曲がりなどは見受けられませんが、物理故障の可能性も出てきたため、お客様に許可を頂きUSBメモリを分解して、USBメモリ基板を確認して物理故障かどうか診断をおこないます。
USBメモリを分解
実際にケースを剥がし、USBメモリ基板を取り出します。
USBメモリ基板の取り出しが完了しました。よくあるUSBコネクタの折れや曲がりはやはり確認出来ませんした。
その為、基板上のチップ部品をひとつひとつ検査します。基板上のチップ部品を検査しましたが特に以上は見当たりません。これ以上は肉眼では確認が出来ない為、電子顕微鏡をつかい検査をおこないます。
物理故障の原因
顕微鏡で確認をした所、なんとデータを格納しているデータチップの基板にはんだ付けしている足(端子)の部分がハンダ割れしている状態でした。さらにチップの足の部分が割れている箇所もありました。
写真では判断出来ないほど小さな物になりますが、赤い丸の部分のデータチップが基板から一部剥がれてしまっている状態でした。
処理熱で剥がれてしまったのか、気付かないうちに衝撃を与えられたのかわかりませんが、故障原因よりも、お客様のデータの救出を優先します。
データチップの付け直しと補修
データチップを一度綺麗に取り外し、データチップの付け直しを行います。更に破損したチップの足の部分の補修を行いデータチップを完全に基板と通電出来るようにします。
USBメモリ基板補修で救出完了
補修を行ったUSBメモリ基板でデータにアクセスしたところ、無事データが残っておりましたので、全て救出を行いました。
今回は、論理故障にみえる物理故障で、USBメモリ基板の補修が必要なデータ救出でした。
USBメモリ修理はイーハンズへ
デュアルUSBメモリや、普通のUSBのデータ救出でお困りの方は、秋葉原のイーハンズへお気軽にご相談・ご来店ください。
遠方の方や、ご来店いただくお時間の無い方は、郵送でも修理対応可能です。
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