Lenovo Z51が起動しない
先日、秋葉原店にパソコン修理の持込をされた外国人のお客様のパソコンになります。
フィリピンでご購入された、LenovoのZ51シリーズで、型番はZ51-70、Model Name: 80K6になります。
パソコンが起動しない状態に
わざわざ日本にまで持ってきたパソコンですが、来日されてしばらくして、突然「パソコンが起動しない」状態になってしまったとのことです。
実際に症状を確認・診断
秋葉原本店へご来店が可能とのことでしたので、直接お持込み頂きました。実際にパソコン本体を確認した所、電源関連のトラブルで、電源が入らない状態でした。
実際にACアダプターを取り付けても全く反応せず、通電ランプや充電ランプも点灯しません。
電源の検査装置にかけた所、電気はパソコン本体(マザーボード)に流れていましたので、マザーボード上の電源回路以上がこの時点で考えられます。
よって、マザーボード修理が必要と判断されます。
Z51を分解
マザーボードを取り外す為に、Z51を分解していきます。デスクトップパソコンのように電源ユニットがあるわけではなく、ノートパソコンは電源回路がマザーボード上に付いてしまっています。
パソコンを分解していき、マザーボードが見えてきました。CPUファンやケーブルなど不用なものは外していきます。
マザーボード上の電源回路を、くまなく検査した所、マザーボード上の回路の何処かでショートしており、回路に以上が起きている事が判明しました。
ひとつひとつ手作業で、故障箇所を探していきます。
虫の混入が原因だった!
ついに故障原因を見つけました!なんと小さな虫(小さなゴキ●リ)が入り込んでしまい、基板上でコゲて基板をショートさせてしまったのが原因でした。
この虫の混入でコゲてしまったチップの交換と、基板を基板クリーナで綺麗にクリーニングします。
ほかにもマザーボード状をよく見ると、小バエのような小さな虫の死骸などがいつくか混入していました。ショートはしていませんでしたが、全て除去します。
後は元通りに組み立てて修理完了です。
マザーボード故障させない対策
マザーボードは精密機器の為、静電気や水蒸気、浸水はもちろんの事、今回のような虫の混入で壊れてしまうことも十分にあります。
特に冬の寒い時期はパソコンの内部は熱を持っているため、虫が内部に侵入してしまう可能性があります。
とくに、パソコンを使いながら、お菓子など飲食をされている方は、キーボードの隙間に食べカスなどが入り込んでいることもあります。
こまめにパソコンのキーボードの清掃をご自身で行ったり、定期的にパソコン修理のプロへ、パソコン内部クリーニングのご相談をお願い致します。
マザーボードが故障したら
もし、マザーボードが故障してしまったら、イーハンズへご相談ください。迅速低価格で対応致します。電話もメールも相談無料ですのでお気軽にどうぞ。
修理したZ51のパソコンについて
今回修理したパソコンは、フィリピン国内で購入されたLenovo製ノートパソコンで、Z51シリーズの中のZ51-70という型番でした。
このZ51は低価格の割に性能もよく、お手頃なマシンという位置づけのようです。
ただし、Z51-70は日本国内では未発売のモデルのため、情報が少なくマザーボードを修理までは、過去の実績などがなく手探り状態でしたが、今回は修理が無事にでき安心しました。
Z51-70のスペック
CPU:Core i5-5200U 2.2GHz
グラボ:Radeon R9 M375-2048MB
メモリ:8GB
ストレージ:SSD 256GB