LS150/SSWの液晶修理
NEC LaVie S LS150/SSW(正式型番:PC-LS150SSW)の液晶修理を行いました。
症状は液晶画面を閉じた状態で、ノートパソコンをカバンごと落としてしまい液晶が割れてしまった症状です。
液晶を見てみると、液晶画面の内部が割れて液漏れを起こしています。
このような液晶割れの修理の場合、物理的に割れている液晶を修理するのではなく、液晶ごとの交換になります。
今回は液晶以外には特に不具合がありませんので、液晶交換のみですみそうです。
液晶修理の方法
LS150/SSWをどのような流れでパソコン修理をするのか修理方法のご紹介です。
液晶の破損状態の確認
まず、本体を起動して液晶が割れていない箇所には表示がされているか確認します。
下記の写真のように、亀裂が入っている箇所以外には、しっかりと液晶に表示がされています。
液晶画面の取り出し
次に、電源アダプタやバッテリーを外し、しばらく放置し自然放電を行って感電に無通電状態にします。
そして、LS150/SSWの液晶画面の枠を専用の工具で取り外します。
液晶ユニット内部の破損状況の確認
液晶の枠を取り外したら、液晶ユニット内部が見えるようになります。この液晶ユニット内に、液晶パネルや信号ケーブル、WIFIアンテナ、液晶の開け閉めの動作を支えるヒンジ(蝶番)、WEBカメラ搭載機の場合、WEBカメラなどが入っております。
これらのパーツに物理損傷がないか確認します。特に液晶ケーブルやWIFIケーブルなどのケーブル類は、液晶が割れた時の衝撃で損傷を受けている事があります。
液晶画面の交換
ユニット内部に問題がなければ、液晶画面を新しいLS150/SSW用の液晶へ交換します。
交換の際に、コネクタの抜き差しと修復を行いますが、コネクタが非常に小さいため、コネクタを曲げたりずれてさすと表示がされないため、慎重に行います。
液晶コネクタに経年使用による汚れがあることがあり、通電がうまく行かなくならないように専用の液剤で、液晶ケーブルの接点部を洗浄することもあります。
また、ノートパソコンの液晶画面は開け閉めをする動作があるため、ケーブルに抜けがないようにしっかりと固定します。固定する際にも力を入れ過ぎると液晶が壊れてるため、しっかりかつ丁寧におこないます。
液晶の取付と固定が終わったら、新しい液晶の検査モードで表示テストを行います。
表示に問題がなければ、枠なども完全に組み上げ他状態で、パソコンを起動して実機で動作を確認します。
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