本日は電源が入らないというミニタワー型パソコンの修理です。他店で電源ユニットが壊れていると診断されましたが、部品の入手ができず修理を断られたという案件です。
OptiPlex 745の電源故障
といっても、ただ修理するだけではなく、電源ユニットの故障と判明しましたので、電源ユニットを交換修理するついでに出力をパワーアップさせることにしました。
デスクトップやタワー型のパソコンで電源が入らなくなると電源ユニットが故障していることが多いです。
OptiPlex 745の特徴
修理を行う予定のOptiPlex745 はパソコン本体がやや大きめのミニタワー、普通サイズのデスクトップ、スリムタイプのスモールフォームファクタ、モニタの後ろにも搭載可能な小型サイズのウルトラスモールフォームファクタの4機種があります。
電源ユニットの交換とパワーアップ
今回はミニタワー型のOptiPlex745の電源を交換、パワーアップしました。
DELLの電源ユニットは特殊形状の場合も
DELLのタワーやデスクトップのパソコンはDELL独自で設計された特殊な形状の電源ユニットを搭載していることがあります。
OptiPlex745もDELLの独自設計の電源ユニットを搭載しており、同じ形状の増設用電源ユニットは存在しないか、入手が困難な代物です。
汎用電源ユニットへ交換
その為、本日はお客さまのご要望により汎用性のあるごく普通の電源ユニットとの交換になります。
まず、本体横のカバーを外します。
右上についている箱が電源ユニットです。
固定しているネジを外して電源ユニットを取り外していきます。
取り外して初めて分かりますが、本体ケースの内側に電源ユニットを固定するためのフックがついてます。
もちろん、電源ユニット側にもこのフックが引っかかる穴があり、これがDELLパソコンの電源ユニットの特徴です。
今回は、ご予算の関係で汎用の電源ユニットとの交換のため、この本体ケースのフックは邪魔になるのでペンチでぐりぐりと引っ込めてしまいました。
次に汎用電源ユニットを取り付けます。
もちろん、このフックに引っかかるような穴は空いていません。
出力をアップするので、ケーブルも増えています。
フックの部分はDELL独自の形状をしていましたが、ネジの位置などは同じのようです。
電源ユニットを購入する場合、ネジ穴は同じ位置にあるかを確認した方が良いですね。
電源ユニットを本体ケースに入れた後、ネジだけでは重さに耐えられない可能性があるのでつぶしたフックの部分を再利用してタイラップで固定しました。
揺らしてもズレないことを確認し、固定完了です。
ケーブルがかなり増えましたので、基盤を傷つけたり、端子と接触させないように気をつけながらケース内に収めます。
これで電源の増設は完了です。
ちょっとパワーが有り余るかもしれませんが、標準の305Wから700Wへ大幅にパワーアップしました。
タワー型のパソコンになると色々と搭載できるパーツも増え、パソコンで行う作業の幅も増えますが、電力不足になってしまっては意味がありません。
このように電源ユニットを増設してパワーアップできるのもタワー型パソコンを使うメリットですね。
デスクトップのパソコン修理もイーハンズへご相談ください。