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PC電源が入らない時の対処法と故障箇所【LL750/FS6R】

PC電源が入らない時の対処法

PC電源が入らない状態で、お持込頂きましたNECのLL750/FS6Rです。

電源を繋いだ状態でも、バッテリーを繋いでいても電源が入らないとのことです。確認して見ると通電ランプ、充電ランプも点灯しておりません。

PCに何かしらの不具合が起きている可能性があります。

不具合箇所の切り分け

まずはパソコン本体に問題があるのか、本体以外に問題があるのかを切り分ける必要があります。

  1. まずはACアダプターを別の物へ交換してみます。
  2. バッテリーを外した状態で起動するか確認してみる。
  3. ACを外し、バッテリーだけで起動してみる。
  4. ACアダプターとバッテリーを外した状態で、電源ボタンを長押し、その後1
    時間程放置した後、起動してみる。

上記を行っても改善されない場合、本体側の物理故障の可能性が御座います。

電源が入らないPCの修理方法

上記の対処方法を行っても改善されないため、パソコン本体の物理故障が高くなってきました。

ノートパソコンの場合、電源関連はマザーボード上に回路があるため、マザーボードの故障か、電源を差し込むDCジャック故障の可能性があります。

DCジャックとマザーボードの切り分け

まず、DCジャックの問題かマザーボードの問題か切り分けます。

まず検査用の電流測定装置をつなぎ、実際にパソコンに電気が流れるのかどうか、流れる場合どのように流れているかどうかを調べる装置をDCジャックに繋いで確認します。

電流異常が発生

実際に電流装置で確認した所、たしかにパソコンには電気が流れておりました。

電気が流れている為、DCジャックの不良の可能性が低くなります。

次に電流装置の測定値を観測した所、異常な電流が流れており、内部でショートをしているような電気の流れでした。

マザーボード故障!?

電気の流れに異常が見受けられる所から、マザーボード上の電源回路上に何かしらの障害が起こっている可能性が高くなりました。

マザーボードの修理

この場合、マザーボード自体を修理する必要があるため、電源が入らないPCからマザーボードを取り外して、より詳細に検査をする必要が出てきました。

パソコンの分解とマザーボードの取り出し

それでは、実際に電源が入らないPCを分解していきます。

今回修理する、LL750/FS6Rはまずは裏側を分解してから、前面のキーボード側も外していく分解に少々手間の掛かるPCです。

裏蓋の取り外し

裏面のメモリなどの装着するためのパネル(蓋)を固定しているネジやその他のネジを全て取り外し、パネルも外し、全ての部品を取り外します。

キーボードの取り外し

裏面の取り外しが完了したら、次にキーボードなどの前面側についている部品を外していきます。

フロントパネル(前面のケース)も外します。この際にケースが割れやすいので慎重にはずしていきます。

またこの機種は、プラスチックのケースの為、マイナスドライバなどでこじ開けると傷が付いたり割れたりします。専用のオープナーを使い開ける必要があります。

マザーボードの取り外し

フロントパネルを外すとマザーボードが見えてきました。

本体とマザーボードを固定しているネジを外しマザーボードを取り外します。

マザーボード上の故障箇所の検査

実際にマザーボードに電気を流したり、止めたりなど様々な環境下と測定方法で故障箇所のを探していきます。

実際にマザーボード上の故障開所を発見しました。

故障箇所の発見

上記のマザーボード上の電源回路がショートしており、電気が正しく流れない為、OCの電源が入らない状態になっていました。

このような小さなチップが故障するだけでパソコン全体の動作に不具合を引き起こし、電源が入らないなどの不具合を引き起こしてしまいます。

上記箇所や他にも劣化しており、故障しそうな劣化チップも複数交換して電源が入るようになりました。

これで、電源が入らないPCの修理完了です。今回はマザーボードの交換ではなくマザーボード修理で収まることができ、マザーボード交換よりも安価で修理することが出来ました。

PCの電源が入らないなら無料相談を

電源が入らないPCやパソコンの不具合でお困りのかた、ご自身では対処出来ない方は、当店へお気軽にご相談ください。ご来店でもメールでも無料でご相談お待ちしております。

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