PCをスリープモードのまま持ち運び!?
PCの修理で到着したパソコンを確認してみると、たまにシャットダウンされておらず、スリープや休止状態となっていることがあります。
PC修理をご依頼頂く際には必ずシャットダウンした状態にしていただかないと他のトラブルに繋がる危険性があります。
画面を閉じただけでは電源は切れません
ノートPCは画面を閉じるだけで電源が落ちたような状態になるため、シャットダウンしているものと思い込んで、そのままの状態で宅配便で発送される方もいらっしゃいます。
しかし、実はノートPCの画面を閉じただけではシャットダウンされず、スリープや休止状態になっているだけということがほとんどです。
そもそも、スリープや休止状態とはどのような状態かご存知でしょうか。
スリープはスタンバイという言い方をする場合もあります。
スリープ機能は現在作業中のウィンドウ、ソフトウェア(プログラム)、ファイルなどをメモリに残したまま電源が落ちている状態にする機能です。
メモリに情報を残したままのため、パソコンの再開時には通常に起動するよりも早いスピードで元の状態に戻すことができます。
電源は切れていますが、メモリには電気が流れており作業中の情報が消えないように保っています。
その為、電気代がかかり、停電やACアダプターを抜いた状態のノートパソコンではバッテリーの残量が無くなるとメモリ上のデータは消えてしまうことがあります。
PC修理に出す際には当然、移動するために電源ケーブルは繋がっていない状態となります。
スリープではメモリ上では作業を継続している状態となるため、スリープ状態で完全放電してしまうとシステムの再開が出来ないトラブルに繋がります。
PC修理に出す際にはスリープではなくちゃんとシャットダウンできているかをご確認頂く必要があります。
一方、休止状態はスリープではメモリにデータを残したまま電源が切れている状態であることに対し、メモリではなく作業データをハードディスクに保存して電源が切れた状態です。
こちらはスリープに比べるとメモリには作業データが残っていないので、電源ケーブルを抜いたりバッテリーが完全放電状態になってもデータ損傷のリスクは減ります。
スリープ状態に比べて電力消費も少ないですが、作業をすぐに再開したい時にはスリープよりも時間がかかります。
また、少なからず電力消費はしている為、PC修理をご依頼いただき、イーハンズへ到着する前に完全放電状態になってしまうとやはりシステムの再開が出来ないようなトラブルに繋がります。
PCの修理を出す際だけではなく、営業で外回りする方もスリープや休止状態でノートPCを持ち歩いている方を多く見かけます。
すぐに作業再開するからスリープでいいや、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、PC修理の専門店の視点からはお勧めできません。
デスクワーク中はスリープや休止状態を使い、持ち運ぶ時にはシャットダウンするなどうまく使い分けることをお勧め致します。