SUPER TALENTのUSBメモリがパソコンに接続しても読み込まないとのことで修理しました。
パソコンに接続するとアクセスランプが一瞬点灯するものの、すぐにランプは消えてしまい、パソコンでも認識していない状態となっていました。
他店に依頼したところ、データ復旧ソフトによるデータ救出を試みたが成功せず、当店をご紹介頂いたとの事でした。
パソコンで認識しないUSBメモリの場合、そもそもUSBメモリに電気が流れているのかどうかという疑問があります。
そもそも電気が流れていない状態であればいくらデータ復旧ソフトでデータ救出を試みても認識すらされません。
当店には電気の流れを数値で検査する設備がありますので、まずは数値を測ってみます。
検査の結果、USBメモリの電源駆動に関する電流については問題が無いことが分かったため、データ通信の回路に何かしらの故障があると判断しました。
実際に分解して回路を検査
回路を検査するためにUSBメモリを分解して確認していきます。
まずは外見で判断できる不具合が無いか見ていきますが、USBメモリの基板はとても小さく、肉眼では故障箇所が分からないため電子顕微鏡を使ってひとつひとつ丁寧に見ていきます。
すると、何やら壊れていそうなチップ部品を発見しました。
チップコンデンサーが破裂し、液漏れしているような状態となっていました。
これは電子顕微鏡を使わないと肉眼では分かりません。
故障しているチップ部品を交換して修理
他にも外見で判断できる故障が無いか確認した後、今度はテスターを用いて他の回路を検査していきます。
すると、外見からでは判断できないところにも故障の疑いがある箇所がありました。
故障の疑いがある部品を一通り調べ上げてからようやく基板の修理に着手します。
まずは故障しているチップコンデンサーを取り外し、液漏れしている基板を洗浄します。
洗浄を終えたら電気の流れに支障が無いことを確認し、新しい部品と交換します。
同じような手順でもう一箇所、故障の疑いがある部品も交換し、修理していきます。
組み立てたらUSBメモリ自体の修理が完了
元の通りに組み立ててパソコンに接続し、認識するようになったらUSBメモリ自体の修理が完了となります。
今回は救出データを別のUSBメモリに保存して欲しいというご希望のため、別のUSBメモリへデータをコピーしました。
USBメモリはそれほど強度のある製品では無い為、一度壊れてしまったものは使い続けず、新しいUSBメモリに取り替えることをお勧めしています。
他店で断られた故障もお任せください
今回のように他店にて出来なかった復旧やパソコン修理もイーハンズならば出来る可能性がございます。
一度他店で断られてしまった、成功しなかった故障でも諦めずに秋葉原のイーハンズへご相談ください。