東芝 T451/58ERの電源が入らない
東芝 dynabook T451シリーズのT451/58ER(正式型番:PT45158EBFR)の電源が入らない症状のパソコンを修理致しました。
電源スイッチを押しても全く反応せず、通電ランプも点灯しない状態でした。
DCジャックの故障も考えられますが、測定した結果、パソコン自体には電気は流れていることから、マザーボード故障の可能性が高く、マザーボード修理が必要です。
T451の分解
まず、マザーボードの故障状態を確認するため、T451/58ERを実際に分解してマザーボードを取り出して、電源の流れを測定することにします。
電源が入らなくなった原因を探すため、T451を分解します。このT451は、キーボード側から外すタイプになります。
T451のマザーボード
T451を分解して、マザーボードの取り出しが完了したました。電源が入らない原因を探るためにマザーボード上のチップをひとつひとつ、電源の流れを検査します。
実際にマザーボード上に、電気を流し不具合箇所を特定していきます。
マザーボード上の電源回路が原因
実際にマザーボード上の電源回路周りを探っていたところ、電気の流れにおかしな箇所を見つけました。
マザーボード上に乗っている、コンデンサチップが幾つかが、おかしな動作をしておりました。
電子顕微鏡で確認
破裂などの物理損傷が無いか、肉眼で確認をしたいのですが、マザーボード上のチップ部品は数ミリサイズの小さなゴマ粒サイズの為、肉眼では細かく目視検査することが出来ません。
顕微鏡を使って、目視でチップの破損状態を検査します。
実際に顕微鏡を通してチップの状態を確認した所、わずかですが、チップコンデンサにヒビのような亀裂が入っておりました。
写真ではコンデンサの下の部分に横に亀裂が入っております。コンデンサが破損しショートした事で電源回路に不具合が生じ正しく電気が流れず、「電源が入らない」症状につながっていたものと考えられます。
チップ部品の交換でマザーボード修理完了
他にも損傷していたり、壊れそうな部品も幾つかありましたので、それらを交換しマザーボード修理が完了です。
マザーボード補修で修理完了
マザーボードを仮組立で電源が入るか確認をします。
電源を入れたところ、無事に起動することができました。無事に電源が入るようになりましたのでマザーボードの修理作業が完了です。
マザーボードの修理が完了したら、パソコンを分解したときと逆の手順で、パソコンを組み立てます。
組み立てが終わったら、通電ランプも確認します。通電ランプもしっかりと点灯しております。
通電ランプも点灯しており、電源が入らない症状も改善され、無事にパソコンが起動するようになりました。
最後に、パソコンの各動作を確認して問題が無ければこれで、パソコン修理が完了です。
T451の電源トラブルについて
T451の電源が入らない症状の修理は多数行った実績があります。ほかのT451でも同様の症状を修理してきました。
T451/58ERの特徴
東芝 dynabook T451/58ER、正式型番;PT45158EBFRは、Windows7 Home Premiumの64ビットと32ビットのセレクタブルモデルで、比較的同スペックの他機種より低価格の割に、CPUはi7搭載の上、メモリも8GBあり、ブルーレイディスクドライブも搭載されている、2012年の販売当時としてはコスパに優れたパソコンだったのではないでしょうか。
OS:Windows7 Home Premium 64bit/32bit
CPU:Intel Core i7-2670QM
液晶:15.6インチ HD液晶(1366*768) 光沢画面
メモリ:8GB(4GB2枚構成)
HDD:2.5インチ SATA 750GB 5400rpm
ODD:ブルーレイディスクドライブ搭載
インターフェイス:USB3.0対応HDMI出力端子もあり
T451の電源トラブルなら
T451の電源トラブルは、秋葉原と新宿でパソコン修理を行っているイーハンズへお気軽にご相談ください。
コメントを残す