先日、2017年4月11日にWindows Vistaの延長サポートが終了し、Windows XPに引き続き、Microsoftのサポートが受けられなくなりました。
延長サポートが終了すると、セキュリティの更新プログラムや有償サポートなど、Microsoftが提供するすべてのサポートが受けられなくなります。
サポートが終了したパソコンを使い続けるリスク
パソコンを購入すると既にOSがインストールされていますが、初期状態のまま使い続けている場合は自動的に更新され、常にインストールされているOSを自動的に最新の状態に保ってくれています。
これは製品発売後にプログラムの不具合やセキュリティ上の問題点が発見された際にMicrosoftがセキュリティ更新プログラムを提供してくれているお陰で何もしなくても自動的に最新の状態に保たれています。
しかし、サポートが終了すると更新プログラムの提供もされなくなり、新しいコンピューターウィルスなどが出回った際にパソコンが自らガードすることが出来なくなります。
サポートが終了したOSを使い続けることによりコンピューターウィルスに感染したり、フィッシング詐欺やなりすましの被害、個人情報漏洩などのリスクが高くなります。
更新プログラムの提供だけではないサポート終了に伴う影響
最近では銀行のインターネットバンキングの利用者が増えていますが、サポートが終了したOSではセキュリティ上の問題があるため、インターネットバンキングそのものが使えなくなる銀行がほとんどです。
ゆうちょ銀行もホームページ上にゆうちょダイレクトが利用環境の対象外となったことを発表しています。
サポートが終了するとWindows Updateの機能自体が使えなくなります。
そのため、リカバリーによりパソコンを初期化するとパソコンはWindows Updateを実施する前の工場出荷時の状態まで戻り、そこから最新の状態までアップデートすることが出来ません。
アップデートが出来なくなると、例えばWindowsMediaPlayerが動作せずに音楽や動画をパソコンで再生させることが出来ない等、使えないソフトウェアが出てきます。
他にもウィルス対策ソフトがインストール自体できない等、パソコンとして活用できない状態になってしまいます。
Windowsのサポートライフサイクル期間と日程
Microsoftのサポートは製品発売後最低5年のメインストリームサポートとメインストリームサポート終了後から最低5年の延長サポートにより合計で最低10年提供されます。
先日はWindows Vistaのサポートが終了しましたが、次は2018年にWindows8.1のメインストリームサポートが終了し、2020年にはWindows7が延長サポートを含むすべてのサポートを終了します。
これらの表でご自身のパソコンのサポートがいつ終了するのかを確認して、新しいパソコンを買い換える検討材料にしていただければと思います。
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